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「つるつるの壺」 町田康
つるつるの壺

私がこうやって、愚にもつかないくだらねえ文章をほぼ毎日こうやって記しておるのは、これ、やっぱりほとんどところは自分のためであったりするわけれども、自分しか読まないのであれば、わざわざネットで公開する意味など無く、こっそりと自分のパーソナルコンピューターのディスクにでもしまって置けばよいわけで、じゃあなんで公開しているのかといえば、自分でない誰かに読んでもらいたいからなの。えへへ。

自分ではない誰か。たとえば、かみさんであったり、友人であったり、知人であったりするわけだけれども、ネットのすごいところは、自分が全くもって知らない、いわゆるところの赤の他人な方々が、私のこのつまらない駄文を読んでくださることもある、ということ。これってすごい。

であるから、私はアクセス解析などを仕込み、「ひひ、今日は随分と人様に見られたなあ。うひひ、うひひ」などと爽やかに喜び、酒でも呷ろうかと思っていたのだけれど、さっぱり伸びぬ。

何がって、アクセス数。もう、さっぱり。やヴぁいくらい。

CDが売れなければ生活ができんくなるようなパンク歌手とは違い、文を読んでもらわなかったからといって、たちまち貧困に窮するというわけでもないけれども、読んでもらえなければ割と寂しいことはこれ、必定なのであって、さてさてどうしたものかと考えてみた。

まず受ける文章を書くこと。その上で、他人の日記をよく読み、足しげくサイトを訪問し、的確なタイミングでコメント・トラックバックなどを残し、どんどんとコミュニケーションの輪を広げていく。そうすることで、じねん、私の日記を読む人も増え、アクセス数も上がり、私としては目的を果たせるわけで、もう、とっととこうしちゃえよ。

そうは思うのだけれども、何が受けるのか研究するのが大概にして欲しいくらい面倒な上に、自分が興味も無いものを書き連ねても、それは今度は自分のためにこれを書いているという、根本のところがおかしくなってしまい、きっと、長続きしないだろうね。うん。

さらにいうと、人前でしゃべくり倒すことを生業としているくせに、人見知りするのよね。私。うふっ。
ってなもんで、どうにもコメントを残すとか、そういうのが自然にできない、ネット社会不適合者の烙印を押された私が向かう明日はどっちだ、叩け叩け叩け叩け叩け。

そんなわけで、たいして人様に読んでもらえないのであれば、もう自分が書きやすい書き方に変えてみちゃったら?
ってなことを思いつかせてくれたのが本書。

もちろん、この文体が町田氏のマネっこさんなのは明々白々なわけだけれども、私の文はほうっておけば勝手に長くなるのを、無理に短く短くまとめていたのよ。なんでかっていえば、人様も読んでるから。分かりやすいほうがいいじゃん。てへっ。

でも、もういいもんねーだ、ぷんすか。と、ふっきることができるだけの言葉のパワーをいただきました。本書から。ありがとう。て、ずーっとこうやって書くかどうかは分からんけども、しばらくやってみる。
頑張っちゃうわよ。


本書の何が素晴らしかったかといえば、ああいうすさまじい文体で世の中を鋭く見抜き、それをユニークに表現しているところ。
以下、それがよくわかる部分を、ちょっと長めながら引用させていただきます。


前からやってきた高校生くらいの男が、強引に外に出ようとしたため、体力に劣る自分は結果的に突き飛ばされたような格好になり、自分は男に、痛ぇな、この野郎、と言葉をかけたところ男は、驚愕したような表情で自分の顔を見た。なぜか。つまり彼は、おそらく母親が甘やかしすぎたのであろう、俺というものは俺であり、その俺が早く行きたいということは俺にとって絶対的なもので、その俺、俺にとってかけがえのない俺、を批判するとは、いったいどういうことだ。俺は俺なのに、その俺が行きたいのに、と思ったからである。



いただきました。
みんなはこのエッセイを読んだらいいと思う。
コメント
この記事へのコメント
新境地?
今回の投稿、力作ですね。今後も頑張って下さい。
2005/06/16
(木) 22:52:52 | URL | いっしき #-[ 編集]
がんばります
頑張っていこうと思いますが、いつまで続くかは分かりません。
2005/06/17
(金) 00:51:31 | URL | ぼろー #-[ 編集]
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