「愛と心理療法」 M.Scott Peck
愛と心理療法

訳:氏原 寛、矢野 隆子
原題:THE ROAD LESS TRAVELED

どうでもいいが、ひどい邦題だね。どうも。
この本も塾長から頂きました。

要点。

・人間の精神的向上の手段として、
  1:満足を後にまわすこと
  2:責任をとること
  3:真実・現実に忠実であること
  4:必要に応じて過去の自分の考え・やり方を捨てること
 の4つがある。
・愛とは、自分自身または他者の精神的成長を培うために、自己を拡大させようとする意志と行為である。
・恋をすることや、他人に依存することで、自我境界が一時的に崩壊する。
 これらの行為は自己を一時的に拡大させるので、愛と混同されがちであるが、もちろん違うものである。
・各人が持つ世界観や行動規定を「宗教」と定義すれば、誰しもがそれぞれ独自の宗教を持っている。
・その自分の宗教観は主に両親に与えられるものである。
 人が一つの個となるためには与えられた宗教から脱却し、各人オリジナルの宗教を構築しなければならない。
・無意識がさせるのか、単なる偶然なのかは分からないが、人が変わるきっかけとなる出来事は数多く存在する。ただそれに気が付かないことは多い。
・生きる上で、そういった「恩寵」をうまく利用するべきだ。


人が成長するために必要なことは、知識や技術ではない。
もちろん、知識や技術はあったほうが良いが、結局のところ当の本人に「成長する意志」が無ければどうにもならない。
意志をもって、前を向いて、重い体をひきずっていかなければならない。

そして、それこそが自分、ひいては他人に対する愛である。

と、著者は説きます。
そして、それは確かに辛い道ではあるけれども、人として生きるためには避けて通ることができない。
そうも言います。厳しいですね。


厳しいけれど、残念ながらその通りだと私は思います。

ただ、普通の人、つまり心理療法家など特殊な人生を歩むのでなければ、
最低限自分の家族については愛を持たなければならんのではないか、と。

自分を後回しにして、現実を直視して、きちんと責任を取って。
そして、家族の誰もが一つの個を持ち、お互いにそれを尊重しあう。

そういう辛いことも、家族の為にはできなければいかん。これは絶対条件だろう。
そう思ってます。


それが出来た上で余裕があるのなら、私を慕ってくれる生徒たちにも。
結局のところは赤の他人の子供たちに、私の愛が及べばこんなに嬉しいことはありません。


・・・さてさて。道は遠く、険しいなあ。


(本文より引用)

われわれが信じ込んでいるとき、実は最もよくわかっていない。
逆に最も迷っているとき、最もよくわかっている。



これがイバラの道でなくてなんなのかね。まったくもう。
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